その噂を聞いたのは2月のはじめごろでした。
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久しぶりの上京で、ほかに寄るべき場所はと考えたときに、
「もりた」さんへ行ってみようと思ったのは当然のこと。
青山に真木テキスタイルスタジオのショップがあったころは、
その帰りに必ず寄って布を見たり、
奥さまとおしゃべりをしたり…
「私の一年は真木の端切れ市に始まり、もりたのハギレ市で買い納め」
などと言っていた時期もあったなぁ…
(昔のDM ↓ 見つけました)![_c0033636_12014160.jpg]()
骨董通りに入りると、どんどん早足になる自分に驚きつつ…
あった!とほっと一息。
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狭い歩道ですれ違う人に気を使って撮ったら、
思いっきりガラス戸が反射してしまって残念
(最後の一枚なのに、とほほ)
しかも安藤先生の絞り展のポスターだったのに…
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そういえば安藤先生の絞り教室に通っていたころ、
「古い絞りの布があったら、端切れでも参考に買っておくといいわよ」と
言われて私のお小遣いで買えるていどの端切れを探しに行ったのが
「もりた」へ行った最初だったような気がする。
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まだ閉店まで10日ほどある平日の午前中だったせいか、
予想に反して先客は2人ほどとすいていました。
でもそのうちのお一人が店内に響き渡るマシンガントークで……
軽くご挨拶をしてその方の会話が途切れるのを待っていたのですが、
途切れそうもなかったので、入口近くの小切れの棚を物色…
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いつもながら丁寧に洗われてアイロンのかけられた布は、
シミや破れがあっても清潔で気持ちのよい手触り。
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そのうち布に夢中になってマシンガントークも気にならなくなった頃、
森田さんがぽつりと「世界一になりました」と。
こっそりWBCの中継をご覧になっていたようです:笑
「もう、ずっと野球に夢中で昨日なんか裏にこもりっきりで」と奥さま。
まさかの優勝の一報をもりたさんで知るとは!
(私が見ると負けるというジンクスがあるので
日本中の野球ファンのために見ないで我慢していました)
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今回の閉店は、手前の角の宝飾店がもりたさんの入っているビルまで
3棟まとめて買って、大きなビルを建てることになったからとか。
てっきり大手のデベロッパーによる再開発かと思っていたのに、
「三井でも森ビルでもございませんのよ」とまさかの真相。
今後は「楽隠居はしたくない」ということで、
ご自宅の車庫を改装してお仕事を続けられると聞き、
ああ、以前私が経堂に住んでいたころ、時々駅前のスーパーで
お買い物をしている姿を拝見したなぁとしばし感慨に。
もちろんその時はお声がけするなどという野暮なことはせず
遠くからこっそり窺っていました(←却ってストーカー的?)
いろいろと迷ったけれど、最後に記念に買ったのは型染の一枚。
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そんなに古いものではないけれど、ふっくらとした木綿地の懐かしいような柄。
布団の皮になっていたのか、裏に取り切れない綿の名残があって
34cm幅で160cmほどあるので、小さめの風呂敷にしてみようかな。
できればここは柄合わせをしたかったのだけれど、
布に余裕がなくて断念。
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66cm四方の使いやすい風呂敷、スカーフにもなるかも。
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たぶんもう新しい場所には伺うことはないと思うので、
心の中でお別れをしてお店を後にしました。

久しぶりの上京で、ほかに寄るべき場所はと考えたときに、
「もりた」さんへ行ってみようと思ったのは当然のこと。
青山に真木テキスタイルスタジオのショップがあったころは、
その帰りに必ず寄って布を見たり、
奥さまとおしゃべりをしたり…
「私の一年は真木の端切れ市に始まり、もりたのハギレ市で買い納め」
などと言っていた時期もあったなぁ…
(昔のDM ↓ 見つけました)

骨董通りに入りると、どんどん早足になる自分に驚きつつ…
あった!とほっと一息。

狭い歩道ですれ違う人に気を使って撮ったら、
思いっきりガラス戸が反射してしまって残念
(最後の一枚なのに、とほほ)
しかも安藤先生の絞り展のポスターだったのに…

そういえば安藤先生の絞り教室に通っていたころ、
「古い絞りの布があったら、端切れでも参考に買っておくといいわよ」と
言われて私のお小遣いで買えるていどの端切れを探しに行ったのが
「もりた」へ行った最初だったような気がする。

まだ閉店まで10日ほどある平日の午前中だったせいか、
予想に反して先客は2人ほどとすいていました。
でもそのうちのお一人が店内に響き渡るマシンガントークで……
軽くご挨拶をしてその方の会話が途切れるのを待っていたのですが、
途切れそうもなかったので、入口近くの小切れの棚を物色…

いつもながら丁寧に洗われてアイロンのかけられた布は、
シミや破れがあっても清潔で気持ちのよい手触り。

そのうち布に夢中になってマシンガントークも気にならなくなった頃、
森田さんがぽつりと「世界一になりました」と。
こっそりWBCの中継をご覧になっていたようです:笑
「もう、ずっと野球に夢中で昨日なんか裏にこもりっきりで」と奥さま。
まさかの優勝の一報をもりたさんで知るとは!
(私が見ると負けるというジンクスがあるので
日本中の野球ファンのために見ないで我慢していました)

今回の閉店は、手前の角の宝飾店がもりたさんの入っているビルまで
3棟まとめて買って、大きなビルを建てることになったからとか。
てっきり大手のデベロッパーによる再開発かと思っていたのに、
「三井でも森ビルでもございませんのよ」とまさかの真相。
今後は「楽隠居はしたくない」ということで、
ご自宅の車庫を改装してお仕事を続けられると聞き、
ああ、以前私が経堂に住んでいたころ、時々駅前のスーパーで
お買い物をしている姿を拝見したなぁとしばし感慨に。
もちろんその時はお声がけするなどという野暮なことはせず
遠くからこっそり窺っていました(←却ってストーカー的?)
いろいろと迷ったけれど、最後に記念に買ったのは型染の一枚。

そんなに古いものではないけれど、ふっくらとした木綿地の懐かしいような柄。
布団の皮になっていたのか、裏に取り切れない綿の名残があって
34cm幅で160cmほどあるので、小さめの風呂敷にしてみようかな。
できればここは柄合わせをしたかったのだけれど、
布に余裕がなくて断念。

66cm四方の使いやすい風呂敷、スカーフにもなるかも。

たぶんもう新しい場所には伺うことはないと思うので、
心の中でお別れをしてお店を後にしました。