Quantcast
Channel: 布とお茶を巡る旅
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1054

上田文子先生のシェットランドレースを堪能

$
0
0
5年に一度の上田文子先生の個展ですから、初日に伺いました。
(しかもこれが最後の個展との噂があって)

つい先日、日本ヴォーグ社から出版された「シェットランドレース」
出版記念展でもあるということですから、
もちろん事前に本を購入して予習してから行きました。
(会場でも販売されていますからご安心を)
_c0033636_16365822.jpg


会場はいつもの千疋屋ギャラリーです。
_c0033636_16372818.jpg


白い壁に白のレースなので私の写真では美しさが伝わりにくいのですが、
たっぷりサイズのうっとりショールです。
_c0033636_16375703.jpg


一般的には正方形のものをショール、半円形のものをベール
_c0033636_16381142.jpg


長方形のものをストール、小さめのストールをスカーフ、
_c0033636_16382231.jpg


三角のものをハーフショールと呼ぶそうです。
_c0033636_16383728.jpg


デザインの中心部分がセンター、その周りがボーダー、
縁取りの山形の部分をエッジと呼びます。
_c0033636_16384897.jpg


作品のできは最後のブロッキングで大きく変わるそうです。
この大きなショールは特製の枠にブロッキングされていました。
_c0033636_16390442.jpg


縁取り(エッジ)の山の端をひとつひとつ別糸を通して、
木の杭にかけて引っ張って形を整えてそのまま乾かしています。
_c0033636_16391601.jpg

床にマットを敷いて、待ち針で止めてブロッキングするのが
一般的のようですが、いずれにしても場所をとって大変そうです。

こちらはボーダーを「すくいとじ」でつないでいる箇所。
_c0033636_16395552.jpg


こちらはやや太めの糸で編まれた普段使いの「ハップショール」
やや太めと言っても実際はかなり細いです。
_c0033636_16402065.jpg

2plyレースヤーンを使用しているので、比較的やさしく編むことができます。
とキャプションにはありますが、編み図を見たら頭が痛くなりました。

繊細で複雑な編み目ですが、編地はガーター編みとかけ目が基本の
技法としてはシンプルなものです。
_c0033636_16405764.jpg


ただその単純な技法が組み合わせ方で様々な模様を創り出すという
興味深い編み物なのです。
_c0033636_16411786.jpg


ではその模様と薄~い編地をどうぞご堪能下さい。
_c0033636_16413422.jpg


_c0033636_16414863.jpg


_c0033636_16420432.jpg


まだまだ写真はたくさんありますが、きりがないのでこの辺で。
展示は26日(日)まで、10:30~18:00(土日は17:00まで)
東京駅八重洲口から徒歩5~6分です。

じつはフェアアイルニットやアランニットの作品もありますので、
ご報告はまだまだ続きます。

*5年前の様子は⇒こちらで。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1054

Trending Articles