綾さんの帯

吉野綾さんが参加している「2024　クリスマス・ごほうび」展へ。
綾さんも初日に行くと言っていたので、東海道線で待ち合わせ
道中おやべりに花を咲かせました。

今回どうしても見たかったのは綾さんがここ数年取り組んでいる
ダマスク織りの帯です。

前にも見たことはあったのですが、その時は慌ただしかったし
イトノサキさんの空間で見たらどんな表情を見せるのか、
とても興味がありました。
（下地さんの作品を見に行った時、布を見るのにいい場所と思ったので）

ああ、やっぱりここで見ると違いますね。
模様がはっきり見えて美しさが際立ちます。
どちらも染料は庭木からで、雪花紋の方は、青葉のもみじ。
少しだけログウッドも色味プラスする程度に使っています。
灰味のピンクは紅梅の花の前の枝を染めたものです。
白梅の枝でもピンクは染められるのですが、芯が濃いピンクになった枝はとても美しく、それを頂くことはやっぱりどこか特別です。

ほかにカシミヤのマフラーも出展されています。

裏と表で模様が違ってでるので、くるっと巻いても表情豊かです。


こんかいの「ごほうび展」には綾さんの他は知らない方ばかりでしたが、
イトノサキさんの選ばれた作家さんたちは、どの方も大人テイストで、
初めて見る技法を制作されているものが多くて、
結構いろいろな手仕事を見てきたつもりでいましたが、
まだまだ知らないことはたくさんあるのだなぁと
なんだか嬉しい発見でした。

ということですっかりお買い物モードになってしまった綾さんと私。
あれこれ手にとっては身に着けてみたり、
ひさしぶりにワクワク、楽しい時間を過ごしました。

中でも最近私のブームになっているビーズやスパンコールを使った
リュネヴィル刺繍という作品にうっとり。
AWANO RYOKOさんという作家さんの作品をあれこれ見ているうちに、
こちらを発見！！

私の心のツボを押してくるんですよ～
綾さんが笑いながら
「けーこさんてちょっと変なもの好きですよね」って。
スパンコールが渦巻く赤い小さなピアスと迷いましたが
今回はきのこを選びました。

スパンコールもビンテージビーズも上質で輝いています。
そして見事な手わざ……
イトノサキさんの「ピアスとのセット押し」に負けそうになりましたが
お小遣いが足りず、涙をのみました：笑

他にも鹿の角を使った大胆でスタイリッシュなアクセサリーや
地元の素材にこだわった那智黒石や真珠のアクセサリー
色漆を百層以上も塗り重ねて研ぎだした技法など、
盛りだくさんでついつい長居をしてしまいました。

イトノサキさんの「ごほうび展」は
12月13日(金)〜15日(日)の３日間
その後、オンラインショップで18日(水)〜22日(日)開催されます。

綾さんの自然光で輝く唯一無二のダマスク織りの帯、
ぜひ実物を見ていただきたいです。
（きのこのブローチの写真以外は吉野綾さんからお借りしました）