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Channel: 布とお茶を巡る旅
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終わったもの

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久しぶりに金継ぎ教室の話題でも。

なんとなく写真がたまって来たのでお披露目です。

これはお友だちの見事に粉砕されたカップです。
麦漆でくっつけて復元。
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足りないところや溝なんかを錆漆で埋めて、余分を削って生漆で固めたところ。
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内側は描きにくいです。
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私はこのまま漆でおしまいにしようかと思ったのですけど、
教室のみなさんが「何か蒔いた方がいいと思うけど」とおっしゃるので、
錫を蒔きました。蒔くためには漆を盛らなければならないので、
細い線が太くなってしまって、ちょっとイメージが違ったなぁ…
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何度も言いますが内側を描くのは難しいです。
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金の縁のカップです。一度金を蒔いたところで傷をつけてしまって、
その上からまた金を蒔きました。
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だからこの下に埋蔵金があります:笑
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こちらは色合い的に錫にしました。
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銀だと酸化して黒ずみやすいので錫を使うことが多いです。
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前回のGSS6で買ったやちむんのお皿。
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接着剤でつけてあったので、1時間くらい煮て外しました。
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これも錫で仕上げて日常的に使っています。300円はお買い得だったなぁ。
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サチコさんがすっかり忘れていたお姉さんのお皿。
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それくらい長くお預かりしてました、すみません。
なんだかすごく気に入ってくれて「自分のものにしちゃおうかなぁ」って。
ちょっと嬉しいです。

ここ2年くらいでどんどん工程が増えていってます。
金継ぎってみなさん手探りなところが多いので、
いいと聞いたことは試して、納得がいくと取り入れることになるからです。

こちらもずっとお預かりしていたポット。注ぎ口の欠けの修理です。
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先生に聞いたら直りますよと言われたので引き受けたのですけど、
実際に見せたら「どう直すか、難しいねぇ」って、放置。

最近になって、別なクラスの方が削るという手に出たと聞き、
さっそくその特別な砥石をお借りして削ってみました
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削り音に歯が浮きました:涙
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少々寸詰まりになりましたが、水切れ最高!です。
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削り口を整えて、生漆を塗りました。

お皿の方はとっくに仕上がってます。近々にまとめてお渡ししますね。
before
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after
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