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Channel: 布とお茶を巡る旅
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イロとカタチ

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ずいぶんと時間が経ってしまいましたがカディ展から、
ヒナタノトで開催されていた「イロとカタチ」展へ(←13日で終了)
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七宝と彫金による研ぎ澄まされた装身具。
デンマークに在住し、ゴールドスミスとして世界で活躍中の
珠数かおりさんとピア・スントゥンさん。
その作品に魅せられ、10年来のやり取りを重ね、
このたび展覧会が実現できることとなりました。

いつもより大きな案内ハガキからも、稲垣さんの意気込みを感じました。
そして写真のジュエリーの質感がとても好みで、
ぜひ実物を拝見したいと思っていたのです。

久しぶりのヒナタノオトさんでしたが、
そんな空白を感じさせないホンマさんのお出迎え。
さっそく「これ」とブローチを選んで胸に付けていただきました。
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鏡を見てときめきました。
デンマークではブローチの留め金などのパーツも
すべて作家さんご自身がつくられるそうです。
いままで見たこともないような留め金でしたが、
そうした細部まで洗練された作りで驚きました。
気軽なアクセサリーというよりは、
一生に何度もない特別な記念日に選ぶような作品でした。

小一時間ほど、まるで「自分のもの」のように身に着けることができて
とても幸せでした。
そのうえ写真まで撮っていただきましたので
一生の記念にブログに載せておきます:笑

*作品はヒナタノオト⇨イロとカタチ始まりますと
          トークイベント追加しますでご覧になれます。


今回「イロとカタチ」に響く作品として下地康子さんも参加されていました。

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素材的には宮古島の苧麻を糸にしたという作品に惹かれましたが、
今回はコチニール染めのストールに思わず手が伸びました。
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春はあけぼの
しらじらと白から紫に染まりゆく始まりは
清々しく明るく、潤いを与えてくれる春の色。
下地さんの「春のあけぼの」の色は、
私には大好きな紫陽花の花のイメージでした。

この作品は、蚕が吐いたままの生糸(21D)と
(絹糸とはセリシンとフィブロインの2重構造)
タンパク成分であるセリシン部分のみを取り除いた
いわゆる一般的に絹と呼ばれている光沢のある糸と
その2種類の糸で織り上げ、
そこにカディ200番の手績み木綿が入った1枚です。
(⇧ 説明は下地さんのブログより)

珠数かおりさんのブローチとも相性抜群!
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そしてこの日着ていたmusuburiさんの布で作った春のコートとも
ピッタリでした。

ヒナタノオトにうかがう前に、国展会場で下地さんとお会いして
今年は個展の予定がないことをお聞きしました。
下地さんの作品に興味のある方はヒナタノオトへ!
5月中は引き続きご覧になれるとのことです。



国展での下地さんの作品クサティムイIII (ゆうもよれて):約320×95㎝
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「クサティムイ」という題での三作目
一作目は御嶽のある森をイメージした作品
二作目はその前に広がる豊かな珊瑚広がる海
(沖縄ではイノーと言います)を
そして今作はその村を優しく包む空
陽が落ち夜へと向かい行く時間をイメージしました。
「ゆうもよれて」はその時間帯の事
沖縄最古の歌謡集「おもろそうし」の中に出てくる言葉で
響きが美しいと感じ題としていただきました。

「クサティムイ」3部作と去年のウブスナで見た10mの布と、
どこかの広い空間で並べて見る展覧会をしてほしいです。
どなたか企画力のある方、ぜひ実現させてくださいませ!


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