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Channel: 布とお茶を巡る旅
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ヤンゴン、そして帰国へ

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いきなりお札の写真で恐縮ですが、100ドル両替したら、
こんな束がど~~んと来ました。(10チャットが1円くらい)
ミャンマーではお札だけで、コインはありません。
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100ドル札のほうが10ドル10枚よりレートがいいです。
以上、プチ情報でした:笑


今回の旅の最後はヤンゴンに一泊でした。

でも午前中にバガンからヤンゴンに戻り、帰国は翌日の夜の便なので、
ほぼ2日間ありました。そこで観光と買い物です♪

まずは観光から。

寝仏で有名な「チャウッターヂー・パヤー」へ
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1907年にモン族の有力者によって建立された当時は屋根がなく、
遠くからでもそのお姿が拝めたそうです。
そしてここまで寝そべってはいなくて、上半身はもっと真っ直ぐだったとか。
1950年に改修されて、その時にこの御姿になり、
周りに屋根や囲いをしたというので驚きました。

こちら側から見ると、ちょっと表情が厳しく見えます(睫毛、長い~)
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私は飛鳥仏や新羅の仏像が好きなので、
若い頃はこういった上座仏教の艶めかしい仏さまは苦手でした。
年齢が上がるとともに、だんだんと良さが分かって来たというか
好きになってきました。見慣れたということもあるのかもしれませんが。

この仏さまは体長は68mもあります!
(なんとこの角度から写真が撮れるように櫓が組んであります:笑)
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足の裏には108の煩悩が描かれています。
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この図案の中に5種類の蓮があるそうです。
その中に糸を採る蓮・THE LAERED LOTUSがあるというので、一同興奮!
(でもなぜ煩悩の図案なのかと、ふと今頃に疑問が…)

見学したこの日は仏教の特別な日ということで、
海老茶色のロンジーと白のブラウスのご婦人がたが
たくさん参拝していて、みなさん熱心に祈っていました。
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*****   *****

もう一か所、ミャンマー最高の寺院・シュエダゴォン・パヤーへ。
104段の階段に恐れをなして、エレベーターで上がりました。

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もうとにかく圧倒されます。ここの金は「箔」ではありません。
1フィート四方に叩きのばされた金の板は1枚3000ドルだそうです。
それをネジで留めてあるんだそうですが、あんなに高いところまで
どうやって、何枚留めたんだろう!
しかもその塔のてっぺんには76カラットのダイヤが…
写真が展示されていましたが、そのダイヤ1個ではないんです。
もっと小さいけど30とか40とかのカラットのダイヤや
ルビーやサファイヤやあれやこれやがたくさん飾られています。
奉納されたものなんですよ、すべて。
ある意味、ミャンマーってとてつもなく裕福な国なんです。
「ルパ~ン」って叫びたくなりますね。

「煩悩」という言葉を少しだけ実感しました。
そういうものは塔のてっぺんに追いやってしまうのがいいんですね。
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ここが記念写真スポットのようでみなさん撮ってました。もちろん私たちも。
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たぶん後で津田さんが送ってくださると思います。


こちらはアウン・サン・ス・ーチーさんが党首を務める
「国民民主連盟(NLD)」の選挙事務所です。
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ミャンマーが民政移管した2011年以降初めての総選挙まであと1ヶ月を切りました。11月8日の投票日には、上下院664の議席のうち、軍人第業議席としてリザーブされている166議席を除く468議席が争われます。ミャンマーに本当の意味での民政が始まるかを占う重要な選挙です。

ミャンマーの憲法では、外国籍の親族がいる人物は大統領になれないと定められているので、英国人の夫との間に生まれた2人の息子はいずれも英国籍なアウン・サン・スー・チーさんに大統領就任の可能性はありません。

11月8日に総選挙選挙があるので、応援グッズをいろいろと販売しています。
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アウン・サン・スー・チーさんの関連の本やDVDがこんなにたくさん。
2016年のカレンダーもありました。
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私たちもステッカーやバッジ、スタンプなど買い込みました。
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津田さんが初めてミャンマーに来た10年前は、通訳の方に
「日本語でもアウン・サンとかスー・チーとか口にしないように。
 誰かが聞いて通報されることもありますから」と言われたそうですから、
少なくとも、こういうことが大っぴらに出来るようにまではなったのですね。
選挙結果がおおいに気になります。



さて、ここからはお買い物編。
まずはボージョーアウンサンマーケットへ。
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ここで一日ゆっくり遊びたかったです。
日用品から宝石まで、な~んでも揃います(生鮮品はありませんが)

こちらでお土産用のお菓子を買いました。
左下の細長いカシューナッツのお菓子が一番のお勧めです。
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これは台湾の生花酥に匹敵するミャンマーのお菓子でしょう。
なぜか「腰果脆酥」と中国語で書いてあるので、
中国語圏に輸出しているのかも。
他には中国語はありませんので輸入ではないと思います。
価格的にもミャンマー産でしょう。


バングラデシュに近いところに住むチン族の織布やナガ族の刺繍を
中心に販売しているYOYAMAYへ。
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あっ、この織り布は見たコトあります。
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前にティモールテキスタイルの展示会で買った布、
そうそう岡崎さんからミャンマーの布って聞きました!
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裏が真っ白なんですよね~。

で、今回買った布は表がこんなふうで
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裏は縦縞です。
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もう一枚、7ピース続きの布を。
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ここが切れ目、分かりますか?
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とても熱心で親切な店主ご夫妻(FBより拝借)
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青土さんはなにやら麻の敷物を2枚ゲット。
イラクサかしら、などと話しているとすぐにスマホで調べて記録していました。
麻についてはあまり知らないということで感謝されて、
敷物を安くしてくれました(←じつは私が値切った:笑)

もう一軒のお店 Textile House Myanmarへ。
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こちらは洗練されたアンティークの布が多かったです。
いいなぁと思うものは手が出ません。

そんな中、こちらのテープに目が釘付け!
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聞くと、この野性の蘭の茎を使っているんだそうです。
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ストローのような部分がその茎を乾燥させたものです。
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こんなに細かく織り込んでいます。
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こちらの敷物はホテイアオイの茎で織ったものなんだそうです。
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イタリアの草の帽子博物館を思い出しました!
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(今回初めて知りましたがホテイアオイってWater Hyacinthって言うんですって)

こちらはチベット国境に近い森に棲んでいる民族の人たちの生活支援のために、
新たな素材としてなにか活用できないかいろいろと試しているところだそうで、
テープが欲しいと言ったら喜んでくれました。
でもお高いので、津田さんと半分こ。
切ってくれとお願いしらた「えっ、切るの?もったいない」って
言われちゃいましたが…

ミャンマーにはビルマ族意外に135の民族がいるそうですから、
染織・手工芸品の宝庫です。
ただそういう人々は国境付近に住んでいることが多いので、
いまはどこも物騒でなかなか外国人は行けない場所。
あと数年して落ち着いたら、ご案内しますと
どちらのお店でも言われました。

そんな日がはやく来ることを願ってやみません。


今回はずいぶんと観光してますね、とあちこちから言われましたので、
最後は布で〆ました。

以上でミャンマー蓮布の旅はお終いです。




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