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Channel: 布とお茶を巡る旅
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再び箱根の展示室へ

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11時の待ち合わせに10分ほど遅れていくとなにやらにぎやかな話声が…

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話声の中心にいるのはやはり青土・橋本薫さんでした。

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こちらの壁の作品は「青土」の布に染めをされたものです。
この3本はラオスで織られた榀布・雌株です。
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榀の木に雌雄があるとは知りませんでした。日本では聞きませんから。
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「雌株」のイメージをかるく覆させる力強い布です。
そこに少し愛らしいデザインのくっきりとした藍染めが美しい!
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腰機で織られた布とは思えない端正な耳。ついつい見とれてしまいます。
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こちらの4本もラオスで織られた布です。
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そしてこれも榀布ですがこちらは「雄株」です。
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こちらの布の方が嫋やかに見えませんか。
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経糸緯糸ともに葛糸で織られた布。
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こちらも葛布です。経緯ともに葛のためか光沢が目立ちます。
そんな布にぴったりな可憐で美しい柄ですね。
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こちらは大麻布。
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さて、薫さんが熱心に見ているのは
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こちらの東北からやってきた麻の古布、縦縞のあるふしぎな布です。
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「苧麻と大麻かしら」という津田さんの声に
「濃い色は榀糸じゃないかと思うわ」と薫さん。
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「作家」という存在がなかったころの布ですから、
糸もわざわざ取りそろえてデザインしたというよりは、
たまたま手元にあったもので工夫したのではないか、
などと勝手な話をしていると、ご一緒した下地さんが
「沖縄の古い布もいろんな糸が混じっていてなんだかわからないものがたくさんあります」と教えてくれました。
糸のとれる植物ならなんでも利用した時代だったのでしょうね。



そして薫さんの持参されたあやしくも美しい大麻の糸のお話はまた改めて。
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