青い結晶

22日から始まっていた加藤祐子さんの個展へ。


この蓮をモチーフとした個展はほぼ2年ごとに開催されていて、
今年で8回目となりました。

会場はいつもストライプハウスギャラリーです。
このスペースが加藤さんの個展の規模にぴったりで、
加藤さんもこの空間を意識して制作をしています。

今回は作品に合わせて開放感のある大きなガラスの扉は
光を遮断していました。（写真はすべてクリックすると拡大します）


同じように見える十字タイルのモチーフもよく見ると

違いがあるようですね。


十字タイルを制作した時のテストピースたちでしょうか。

額装されて遺跡の発掘品の収集箱のよう。


青い十字に見守られるような位置に並ぶキューブの波（私の勝手な解釈です）

もしかして苦海の波なのか…
泥の中でも咲くという蓮の花。

それとも極楽浄土に咲く蓮なのか…

ほぼ完ぺきなキューブは縮小率85％で思ったより小さくなってしまったと
加藤さんは言ってましたが、私にはこれ以外の大きさは想像できません。

何も混ぜていないコバルトを溶いてかけたら、
藍のような色合いになったそうです。

加藤さんの個展のDMにはいつも必要事項の記載以外
一切の言葉がありません。

私もとくにテーマとか何を表現しているのか聞くことはありません。
ただそこに行って、作品を見て勝手な妄想をして楽しんでします
技術的な制作秘話を聞くのはとても楽しみですが。

会場の片隅に「孤高の蓮」がひっそりと佇んでいました。

作品はひっそりしているつもりでも、隠しきれないオーラを放っています。

とくに惹かれたのがこちらの土台の部分。
十字モチーフに使われているガラス質の釉薬を少し使っているようですが、
その具合が私のハートを鷲づかみです。

おやおや銀彩の花も特別のようです。


こんな素敵な作品のあるギャラリーの片隅で、
この2年間の出来事（お年頃なので健康面のお話多めでした：笑）を
あれこれしゃべくり合い、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

加藤さん、こんどは真鶴へ遊びに来てね、一緒に貝の博物館へ行きましょう♪

加藤さんの個展は30日まで。
11時～18時半（最終日は17時半まで）