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Channel: 布とお茶を巡る旅
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下地康子さんの帯

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青山のイトノサキで始まった下地康子さんの個展へ。
パイヌイュ ~南の海~
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雲の絨毯がしばらく続く空の旅、やがて瑠璃色が広がり、エメラルドグリーンのグラデーションから白のリーフの帯を纏った生まれ育った島が見えてくると、ああ、帰ってきた、と心が浮き立ちます。
溢れる色、眩しい光、海からの風、潮の香り、波の音、歴史、文化、離れているからこその故郷は、私に様々なインスピレーションを与えてくれます
DMの写真を見たとき、あっこれって帯だわ、
下地さんの帯はまだ見たことがない。
私は着物は着ないけれど、下地ファンとしては、
これは見逃せないと思いました。

「うん十年振りに、半幅帯を織りました」ということですが、
DMの美しい半幅帯のほかに、
カディコットンの極細糸で織られた兵児帯もあって、
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このギンガムチェックとストライプを主体とした布って、
毎年、素材や色、格子の大きさを微妙に変えて織られているもの。
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前からそのストールが欲しかったのですが、
ついつい目新しい素材や技法の布に出会ってしまい
いまだ手にしていないのです。

それで今回こそはと思って、
微妙に違う2枚をとっかえひっかえ試して
さんざん迷って一枚を選びました。
_c0033636_23290051.jpg

経糸は紡績糸ですが、緯糸は200番のカディコットンで、
琉球藍とフクギで染められたものです。

帰り道でばったりお会いした下地さんと立ち話。
帯はこれからもっと取り組んでいきたいということでしたので、
着物ファンの皆さま、お楽しみに♬

ギャラリーの一角には大きな作品の展示もありました。
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私の写真では色が再現できていないのですが、
こちらのギャラリーは窓から光が差し込んで、
白い壁に映えてとても見ごたえがありました。
なかなか展示する機会がない大きな作品を
よい環境で見ることができてよかったです。

下地さん・イトノサキさんのインスタグラムで
美しい写真がご覧になれます。

*個展は7月3日(水)~7日(日)
    11:00~19:00(最終日は18:00まで)

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